第64回中国・四国ブロック民俗芸能大会
岡山県玉野市
波知の獅子舞はちのししまい
芸能の概要
玉野市八浜町の波知集落は、甲山 (高さ403m)の南麓に位置しており、13世紀の古記録にも地名 が出てくる古い集落である。
その波知集落には、250年余りの歴史を持つ古式ゆかしい獅子舞の伝統文化が現在も受け継がれている。
元は波知集落にあった波知八幡宮の祭礼行事に行われていたもので、雄雌二頭の獅子が笛の音 に合わせてたわむれる舞であった。
現在では、雌獅子のかわりにぼたんの花をもつようになった (「牡丹の舞」 )。
2日間をかけて波知地区の各所で獅子舞を踊り、波知八幡宮と公民館の2会場で、
「剣の舞」 「面 の舞」「神来舞」 「牡丹の舞」などの7種類の踊りを奉納する。
波知の獅子舞は、江戸時代以降に伊勢大神楽の影響を受けているが、子孫繁栄、五穀豊穣を願っており、古い信仰の形態を残すと言われている。
獅子の舞に合わせて奏でられる笛の音の美しさを大切に、口伝えで踊りを引き継いできている。
波知獅子舞保存会は、昭和45年に結成され、八浜町波知地区の住民を中心に活動している。
昭和57年、玉野市の重要無形民俗文化財に指定されている。
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